華人 華僑 在日の違い

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海外ニュースを見ていると、時折「華人」や「華僑」という言葉を目にする機会も多いでしょう。

そして、日本国内のニュースを見ていると、「華人」や「華僑」を目にするよりも「在日」という言葉を目にする機会のほうが多いはずです。

しかし、これらの意味はニュアンスとして意味は分かっているけど、厳密には分からないという方が多いのではないでしょうか?

今回は、「華人」「華僑」に加え、メディアで話題になりやすい「在日」という言葉の意味と違いについて解説していきます。

華人(かじん)とは

「華人」とは、簡単に言うと、中国から海外出て生活をしている中国人を指す言葉で、読み方は「かじん」です。

この場合の「華」は、「中国人」を指す意味です。

では、「華人」と「華僑」の二つにははっきりとした違いがあるのかというと、はっきりとした定義があるわけではありません。

しかし、1つの有力な分け方として、「中国に由来するルーツを持つ海外居住者のうちで、現地の国籍を取得した者」という説があります。

この定義によれば、日本で生活をしている中国出身者で日本国籍を取得している人は「華人」と呼ぶことができます。

このように「華人」は現在暮らしている国への土着性が高いとされております。

中国本土出身の人たちへの帰属意識は、比較的薄くなっている事が多いです。

一方で「華僑」を含めた広い意味で「華人」を使う場合もあります。

華僑(かきょう)とは

「華僑」とは、「かきょう」と読み、中国人のうちで海外に移り住んだ者や、あるいはその子孫を意味する言葉です。本籍地である中国本土の出身地を離れ、外国(台湾・香港・マカオを除く)へ移住した中国人を言います。
「華」は前述のように「中国人」の意ですが、「僑」は「仮住まい」を意味しており、転じて「海外居住者」を表します。

「華僑」と「華人」との違いは、土着性の低さにあります。さきほど「華人」は現地の国籍取得者を指すと述べましたが、「華僑」は中国国籍を保持したままで、自らの出身集団への帰属意識が強いのが特徴となっています。華僑全体の人口ははっきりしませんが、世界におよそ2000万人近くいると言われており、そのほとんどは東南アジアに集中しています。

在日(ざいにち)とは

「在日」という言葉は、本来は単に、外国人が日本に居留していることを指しています(「在日アメリカ人」など)。しかし、現在「在日」とのみ言う場合は、特に「在日韓国・朝鮮人」を意味することが多くなっています。

「在日韓国・朝鮮人」の定義ははっきりしておらず、特別永住者のみを指す場合や、帰化者や国籍取得者を含める場合などさまざまです。その大多数は、日本による朝鮮植民地化をきっかけとして移住した人や、強制連行によって在留を余儀なくされた人、及びその子孫となっています。現在、在日外国人におけるの割合は、「在日中国人」と「在日韓国」、「在日朝鮮人」で半分以上を占めています。

なお、本来は単なる名詞である「在日」という言葉ですが、近年は一部での嫌韓思想等の影響により、侮蔑的な意味合いを込めて使われる場合もあります。

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